ネットリテラシー

学校名簿を流出させているかも?小学生がSNSを使うときに親が見るポイント(体験談付き)

子どもがSNSを使うときに親が見るポイント
こまり

私は人生で二度、個人情報がバラされて検索エンジンでヒットしてしまう被害にあったことがあります。

自分でその情報をネット上に公開していたわけではありません。

では、なぜ個人情報が漏洩してしまったのでしょうか。

そこには、リアルとネットの世界の隔たりが薄れてきたことが影響してると感じます。

ニュースで時々見かける、学校で生徒たちの名簿や成績表が流出してしまう事故。

親としては学校に「なんてことしてくれてるんだ!」と思いますね。

でも、もしかしたら自分の子どもも、学校名簿を流出させてしまっているかもしれません。

今は、被害者になるだけでなく、気付かぬうちに加害者になっているというケースも多くあります。

そこで今回は、私の個人情報をバラされた話をもとに、SNSの投稿によって自分が加害者になってしまう可能性と、加害者にならないための使い方について考えてみましょう。

こまり

お子さんと一緒に考えて、自分の子どもがどう思っているのかを知るのが大事ですよ。

エピソード

高校生:プロフィールサイトが流行り、みんなでリンク紹介→氏名、学校名が漏洩

私の学生時代では、携帯電話(ガラケー)は高校生になってから持つ人が多かったです。

友達とは学校で話して、家に帰ってメールをして、仲の良い子とは絶えず連絡を取り合うほどでした。

ある日、元祖SNSとも呼ばれるプロフィールサイトが学校で流行っていたので私も作ることに。

私は、小3のときからネットでは本名を公開せず利用していたため、このときも同じようにニックネームで登録。

学校名の欄は「商業高校」とだけ記載しました。

作ったプロフィールを友達同士で交換して、つぶやきにコメントしたり、友達の友達と仲良くなって輪を広げたりしていました。

今のSNSとは違い、そのサービスには友達機能がなかったので、友達リストは自分でリンク集を作って紹介します。

そのとき、ある友達が氏名(フルネーム、漢字)と学校名をタイトルにみんなのリンク集を公開していたのです。

こうして自分が公開したくなかった氏名と学校名がバラされ、自身のプロフィールサイトの匿名性の意味がなくなりました。

その後、私はそのプロフィールサイトをそっと削除しました。

自分のサイトは削除したものの、その友達にもリンクを削除してほしいとお願いができなかったので、サービスが終了するまでの間ずっと公開されていました。

※現在は削除されています。

専門学生:卒業制作の管理をクラウド上で→氏名、出席情報が漏洩

この頃、携帯電話はガラケーからスマートフォン(スマホ)に買い替える人が増えてきて、ネット上でできることが格段に増えました。

専門学校の卒業制作でも、メンバーの提案でデータはクラウド上で管理することに。

家に帰ってから続きができたり、メンバー間のデータの共有が簡単で便利でした。

まさかこの情報が誰でも見られる環境に置かれているとは思いもせず…

なぜなら、この卒業制作に携わっているメンバーは、春からPG(プログラマ)やSE(システムエンジニア)として就職が内定している人たちだけだったからです。

私以外は、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験にも合格している人たち。

私ひとりだけ、学科も異なり、資格も保有していなかったことを理由に、みんなのほうが詳しいだろうとに任せっきりにして利用してしまっていたのです。

社会人になってから、エゴサーチをしているときに当時のデータの漏洩を知りました。

そこには制作したメンバーの氏名、出席状況を記録した表が公開されていました。

消してもらいたかったのですが、連絡先がわからず、泣き寝入り…

※現在は削除されています。

スマホとSNS

氏名、学校名があるとわかること

幸い、私はこの二度の情報漏洩による犯罪等の被害には遭いませんでした。

今ほど気軽なものでなかったことと、自分の情報を結びつける情報が他に出回っていなかったからと考えます。

じゃあ、氏名と学校名くらいなら出しても大丈夫なの?

こまり

それは、これから話す内容を理解したうえで、改めて考えてみましょう。

では、氏名と学校名からどんな情報が得られて、どのように利用される可能性があるか考えてみましょう。

今回は、公立小学校に通っているという設定で説明します。

(1) 氏名→性別

名前から男の子か女の子かはなんとなく推測することができるでしょう。

(2) 学校名→住んでいる地域

学校名で検索することで、学校の住所と対象の学区が調べることができます。

学区の範囲

基本的には、この学区内にいる子どもたちが対象の小学校へ通うでしょう。

したがって、住んでいる地域は学区内にあるということがわかります。

(3) 住んでいる地域→通学路

住んでいる地域がわかったら通学路となりそうな道を探します。

通学路

(4) 氏名・通学路→表札

通学路にある家の表札から、同じ名前の家を探していきます。

対象の家

あなたの地域に当てはめてみたとき、どのくらいの家が該当するでしょうか?

それが、今あなたの家を知りうる可能性です。

該当する家が少ないほど、特定しやすいことになります。

最悪のケースとして、学校の帰り道に知らない人が名前を呼んできて、話していたら誘拐されてしまうという可能性が出てきます。

このように、個人情報が誰でも知ることができるモノになることによって起こる最悪なケースを想定しておく必要があります。

加害者にならないために

SNS

エピソードを見てのとおり、個人情報をバラしてしまった本人たちはきっと悪意はなかったと思います。

楽しいから、便利だから、みんながやってるから、そんなところでしょう。

でも、それが原因で大切な友達が怖い思いをしてしまったらどうでしょうか?

そうならないために、友達のことをネットで話すときにはいくつか気をつけたいポイントがあります。

(1) 呼び方も友達のネットでの名前にあわせて

普段会っているときに本名やあだ名で呼び合っていても、SNS上では、SNSに登録されている名前で呼びましょう。

自分が本名で呼んだことで、友達の本名をバラしてしまうことになります。

特に、本名ではなくニックネームで名前を登録している友達のときは気をつけたいですね。

(2) 紹介する友達の情報は友達が公開している情報だけ

名前もそうですが、SNS上では、友達が公開している以上のことを話さないのが無難です。

どうして?となったら、リアルの情報は会ったことがある友達同士だけの秘密という約束にしましょう。

自分が会ったことある友達でも、話し相手がその友達を知らなかったら話さないほうが良いです。

(3) SNSに公開していいか聞く

少しでも疑問に思ったら、友達に直接聞きましょう。

友達に確認したほうが良いのは次の内容です。

  1. 顔写真
  2. 氏名
  3. 学校名
  4. 現在の居場所

※これはあくまでも一部です。

顔写真は、スタンプで隠したりしている人も多いですね。

氏名と学校名は、さきほど説明した通りです。

現在の居場所については、例えば、「今○○ちゃんと一緒に□□に遊びに来てるよ」とつぶやくと、どこにいるかがわかりますね。

被害者にならないために

これまで話したことを知ったうえで、自分の情報をどこまで開示するのか改めて考えてみましょう。

もし、ネットに公開してほしくない内容があったら、正直に友達に話しましょう。

嫌われたり、仲間外れになったらどうしようと思うかもしれません。

子ども同士での解決が難しい場合には、親御さん同士で話し合って決められるといいですね。

やってみよう

こまり

検索エンジンを使って「(子どもの名前) (学校名)」で検索してみましょう。

お子さんが特定できそうな情報は出てきましたか?

ただ、氏名と学校名については、コンクールや部活動など表彰されたりすると公表されるケースもあります。

ここを完全に非公開にするのは少し難しいと思うので、そこからさらに個人を特定するための情報へ結びつけないように気をつけましょう

SNSもコミュニケーションツールとして正しく使えば、楽しい時間を過ごすことができます。

子ども同士の関係に深入りはせず、でも、安全にトラブルなく利用できるように親がサポートしてあげましょう。

この記事に書かれた内容を行うことで100%安全が保証されるわけではありません。

SNSにはこのような危険も潜んでいるということを理解したうえで、気を付けて利用しましょう。