この記事では、慣らし保育を理由に育休を延長できるのか、育休給付金はもらえるのか?という疑問についてまとめています。
保育園に入園することが決まり、仕事復帰に向けて準備するにあたって考慮したいのが「慣らし保育」期間。
ほとんどの園で慣らし保育が行われていると思います。
慣らし保育は1週間〜1ヶ月程度設けられており、慣らし保育中は仕事に行く余裕(時間)はありません。
やっと保育園に入所できても、慣らし保育期間に子どもが1歳(または1歳半)を迎える場合は育休が終わってしまうなんてことも…。
育休中に慣らし保育をさせたくてもできない、でも入所後の慣らし保育期間中に育休が終わってしまうと復帰直後から有給を大量に消化せざるを得ないことになってしまいます。
働ける状況じゃないのに育休が終わってしまうのはつらいですよね。
有給も子どもが体調崩したときにためにも取っておきたいものです。
では、「慣らし保育のため復職できていない期間」を育児休業として認めてもらい、育休延長することはできるのでしょうか?
結論から言うと、
育児・介護休業法による育休延長は難しいです。(管轄による。)
実際にハローワークに問い合わせて聞いた内容をまとめます。
制度として育休延長ができない場合、どのように慣らし保育をしていくのかもあわせてご紹介します。
慣らし保育を理由に育休延長できる?
保育園の入所日を仕事復帰に合わせたくても、保育園の定員がいっぱいでなかなか予定通りにいかないのが現状。
保育園が決まっても、入所月に育休が終わってしまうケースも少なくないです。
多くは4月生まれの人と、待機児童となっていてやっとの思いで入園できた人がこの状況になります。
慣らし保育前半は午前だけ出勤することすら難しいです。
復職までの期間を育児休業として延長することはできるのでしょうか。
以下の状況の場合で説明します。
私の当時の状況
2020年4月に保育園入所で内定、4月27日より復職予定
↓
新型コロナウイルスの影響により、5月末まで登園自粛要請により休園
↓
6月1日より慣らし保育(2週間)
★6月1日で育休終了
ハローワークの回答
理想のスケジュールで進めたものの事情があって育児休業中に慣らし保育が完了しなかった場合、育休延長の対象となるのかハローワークに問い合わせしてみました。
1歳の誕生日(または1歳6ヶ月)の時点で保育園に通える場合は、慣らし保育で復職できない状況でも育休延長することはできません。
会社の制度で育休延長はできるかもしれませんが、その際には育児休業給付金は支給されません。
(ハローワーク飯田橋の場合)
育児休業の制度としては慣らし保育のための育休延長はできないとのことでした。
会社が育休延長しても良いと言ってくれても、育児休業給付金は受け取れません。
育休中にどうしても慣らし保育ができなかったのに、育休延長できないのは残念です。
色々調べてみると、慣らし保育のために育休延長できた!という人もいました。
やはり直接問い合わせて、育休延長できるかどうか確認してみたほうが良いですね。
その後、登園自粛が6/14まで延長されましたが、育児休業も6/30まで延長ができました。育児休業給付金も6/30まで支給されました。
ダメ元でも問い合わせて相談してよかった!
慣らし保育は育休期間に実施して良い
(私の場合は)慣らし保育を理由に育休延長をすることはできないことがわかりました。
でも!育休中に慣らし保育はOKなんです。
慣らし保育による登園を始めると復職までの期限がスタートとなりますが、多くの自治体では入所から復職まで1ヶ月程度猶予があります。
なので、保育園に通い始めるからと行ってすぐに仕事に復帰する必要はありません!
慣らし保育 → 通常保育 → 仕事復帰
これから保育園を申し込むという方は育休中に慣らし保育期間が取れるように計算をして入所月を決めると良いですよ。
理想は育休終了1ヶ月前に慣らし保育開始
子どものペースにもよりますが、慣らし保育として1ヶ月ほど期間を確保しておくと安心です。
そのため、保育園への入所および慣らし保育は育休終了(仕事復帰)の1ヶ月前を目安にしましょう。
早く仕事へ復帰する分には何も問題ないので、慣らし保育の期間できるだけ長めにせってしておくと良いです。
子どもが慣らし保育でなかなかうまくいかず慣らし保育期間が伸びた結果育休が終わってしまう場合も、育児休業給付金は支給されないのでギリギリはやめておきましょう。
なお、入所後から復職までの期限が定められているのでその期間を超えないように注意が必要です。(復職までの期限は各自治体により異なる。)
仕事をしながら慣らし保育を乗り切る方法
仕事復帰をせざるを得ない状況での慣らし保育を乗り切る方法を紹介します。
- 会社の制度として育休延長をする。
- 有給休暇を取得する。
- 時短勤務をする。
- 祖父母などに預ける。
- 一時保育を利用する。(入所前)
- 慣らし保育を短くしてもらう。
上から順番に取り入れてみてください。
具体的な方法も紹介します。
会社の制度として育休延長をする
いきなり仕事復帰をするのは難しいので、会社の制度として育休が延長できないか相談してみましょう。
無給になってしまうかもしれませんが、育休であればボーナスなどの評価にはマイナスの影響を与えなくて済みます。
有給休暇を取得する
経済的負担を減らす方法として最も有効なのは有給休暇を取得することです。
慣らし保育の最初は1〜2時間ほどなので、出勤することすら難しいと思います。
会社でバタバタするよりは、始めから休みとしてしまったほうが親の精神的不安も経済的な打撃もなくなります。
会社へも始めから正式に出勤できる日を提示しておけばそれほど影響はないでしょう。
有給をできるだけ残したいという方は、慣らし保育の後半は午後休にするなど働きつつも休ませてもらえるように調整してみても良いと思います。
会社に事情を話してみましょう。
時短勤務をする
慣らし保育の後半は時短勤務という形で働くことも可能になります。
有給を使うか、時短勤務にするかは働き方に合わせて検討してみましょう。
祖父母などに預ける
祖父母など家族に預けることができるなら、慣らし保育のお迎えとその後のお世話をお願いしましょう。
家族の協力があれば、会社に迷惑をかけることなく働きながら慣らし保育を進めることができます。
家族が身近にいると心強いですね!
一時保育を利用する(入所前)
始めから慣らし保育中に育休が終わってしまうことがわかっている場合、事前に一時保育を利用するのも手です。
あらかじめ保育園へ預けることで、慣らし保育にどのくらい期間が必要かの目安にもなります。
また、継続して利用することで子どもが保育園に慣れた状態で入所することもできるかもしれません。
子どもが保育園に慣れるか不安という気持ちを事前に解決しておくだけでもかなり違ってきます。
慣らし保育を短くしてもらう
どうしても早く仕事を始めるために、最終手段として保育園に慣らし保育を短くしてもらうようにお願いする方法もあります。
おすすめはしませんが、やむを得ない事情を保育園に相談してみる価値はあります。
慣らし保育は子どもが初めての環境に慣れるための期間であると同時に、突然死などの事故を防ぐための期間です。
保育園での突然死の多くが入所後1ヶ月で発生しています。
慣らし保育は子どもの安全のために行われているものと理解したうえで、その期間について保育園と相談しましょう。
一時保育ですでに慣れていて、慣らし保育も順調だったら短くするという方法もアリですね!
慣らし保育が延長されないように、事前の準備も万全に行っておきましょう!
子どもも親も余裕を持って保育園に慣れよう
今回は慣らし保育中に育休延長ができるのかということについてでした。
私の場合は、育休延長は制度としてはできないという結果になりました。
育休延長ができなければ育児休業給付金も受け取れないので、慣らし保育期間は収入がゼロになります。
会社と相談しながら、子どもの安全を第一に考えた上でどのように慣らし保育期間を過ごしていくのか考えてみましょう。
始めはバタバタすると思いますが、頑張って乗り切りましょう!
慣らし保育が終わるといよいよママも本格的に仕事復帰します。
ママも子どももスムーズに新しい生活に慣れて、毎日をゆったり過ごせるように事前に準備できることはやっておきましょう。
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