「育休中だけど仕事辞めたい」
育休を取ったからには復帰しなければなりませんが、辞めたいと感じる人は非常に多いです。
私も1人目のときも2人目のときも早く辞めて次の仕事を探したいと思ってました。
辞めたい理由はいろいろあると思います。
- 時短勤務が許されない
- 子育て理解が乏しくて肩身が狭い
- 仕事と育児の両立が不安
産休に入る前までは、育休復帰したらまたバリバリ働くぞ!と思っていても、育児の現実を目の当たりにして漠然と不安だけが大きくなっていくものです。
今回は育休中の退職に関するお話です。
- 育休明け戻らないで辞めてもいいの?
- 退職理由はどんなことにすればいいの?
結論から言うと、育休中に辞めることは可能です。
ただ、退職して専業主婦となるのか、別の会社へ転職をするのかなど、状況によってはデメリットが非常に多くなってしまいます。
この記事では
- 制度
- 会社との信頼関係
- 今後の展望
の3つの観点から、育休中に辞めるリスクと上手に辞める方法について解説します。
私の体験談からすると、まずは復職する方向でできることを進めるのが無難です。
実際に復帰してみてやっぱり辞めたいとなったときにスムーズに辞めて次に進む方法が1番良かったです。
私はこれから説明する内容を踏まえて、復帰後1ヶ月で転職に成功し仕事と育児の両立を実現しました。
自分が今いる状況にあてはめたときにどのタイミングで辞めるのが適切なのか、この記事が参考になれば嬉しいです。
育休中に退職すること自体に問題はない
育休中に辞めること自体に問題はありません。
ただ、育児休業というのは仕事への復帰を前提としていますので、復職すべきではあります。
とはいえ、状況が変わってしまって辞めざるを得ない場合もあると思います。
そんな場合には退職することが可能です。
育休中に辞めることのリスク
退職すること自体は問題ないと言いましたが、育休に関連することでいくつかリスク(デメリット)があります。
- 育児休業給付金が支給されない可能性
- 育児休業給付金を返金する可能性
- 社会保険期間の短縮
- 保育所への入所が困難になる可能性
それぞれ詳しく見ていきます。
育児休業給付金が支給されない可能性
育児休業給付金は仕事復帰を前提として受け取れる給付金になります。
そのため、育児休業が始まる時点ですでに退職を予定しているのであれば、そもそも育児休業給付金の支給対象外となります。
育休が始まるタイミングまでに退職を会社に伝える=給付金は支給されない
と解釈しています。
仕事を辞めることは可能ですが、給付金を受け取ることもできなくなるデメリットがあります。
育児休業給付金を返金する可能性
育児休業を始める時点で退職の意思を会社に伝えている場合は、育児休業給付金を受け取ってしまったら返金する必要性が出てきます。
育休を始める時点で退職の意思がある場合は支給対象外だからですね。
本来は対象外なので受け取ってしまったら返金してください、ということになります。
ただ、育児休業を開始した後で退職する場合では、受給した分の育児休業給付金を返金する必要はありません。
育児休業開始時点で退職が予定されている場合を除き、育児休業期間中に退職した場合は、その支給単位期間以降、支給対象となりませんが、それまで受給した育児休業給付を返金する必要はありません。
厚生労働省Q&Aより
「給付金もいらないから育休中に辞めたい」という強い思いがある場合を除いて、基本的には復帰を前提として育休に入っておくとよさそうですね。
社会保険期間の短縮
育児休業をして育児休業給付金を受給している間は社会保険料が免除されます。
社会保険料が免除されていても、社会保険への加入期間としては育休中も継続される形となります。
育休中に退職した場合には、この社会保険への加入期間が育休明けに退職する場合よりも短くなり、結果として厚生年金の支払い期間に影響を及ぼします。
退職して専業主婦になった場合にはパートナーの扶養に入れば健康保険料や国民年金の負担はありませんが、将来受け取れる年金に差が出てくることになります。
保育所への入所が困難になる
いったん仕事を辞めて育児が落ち着いてから仕事をしようと少しでも思っているなら、育休中に退職することは大きなリスクになるので気をつけてください。
お住まいの保育所の状況をまずはじめに確認しましょう。
現在も待機児童問題は続いており、育休明け以外で保育所へ入所するケースは優先度が下がって保活に負けてしまう可能性があります。
幼稚園も選択肢に入る3歳まで自宅で保育するのかどうか、しっかりと将来像を描くことが大切です。
育休明けて実際に働いてから辞めても遅くない
育休中に辞めることのデメリットをお話ししました。
専業主婦になると強い気持ちがある場合以外では、いったん育休明けに現在の仕事に復帰して様子を見てから辞めても遅くないと思います。
転職したいという場合でも、保育所のことを考えるといったん復職はしておきたいところです。
育休の時間を使ってこれからの働き方を見つめ直してみましょう。
育休中の退職理由としてトラブルになりにくい内容
復帰前提ではいるものの、様々な事情によって育休中や育休明け直後に辞めなけらばならない状況になることもあると思います。
そんなときの退職理由としてトラブルになりにくい内容をいくつかご紹介します。
- 働く環境が合わなくなった
- 仕事との両立が困難で育児に専念したい
働く環境が合わなくなった
育児をしながら仕事をしていくための環境が合わなくて、今の会社で働くことが難しいため退職させてください。
多くの人が両立するにあたって、通勤時間や時短勤務の制度など働く環境が合わないと感じて退職を考えます。
退職理由のポイントとしては、
- 今の会社で働き続けたい
- 仕事はしなければいけない
というところです。
育児をしながら今の会社で働き続ける方法を模索したけれども、難しい。
ただ、仕事はしなければいけないため、育児と両立できる環境を作るために今の会社を退職する必要があるという風に伝えましょう。
仕事との両立が困難で育児に専念したい
育児を実際に経験して仕事と両立することが困難なため、業務へ支障をきたしご迷惑をかけたくないので今は育児に専念することにしました。
育児は本当に大変です。
仕事を辞めて専業主婦になろうと思っているなら、育児を理由に退職することで納得してもらえるでしょう。
この理由は育児をしたことのない人へ伝える場合には理解してもらえないかもしれません。
それでも折れずに、育児に専念したいという思いを伝えましょう。
ただ、育休は復帰することを前提として取得しているわけですから、会社に対して申し訳ないという気持ちを伝えるのはお忘れなく。
育休中に今後の働き方に悩んでいる人へ
出産前までは育休明けたら職場に戻ってまたバリバリ働こうと思っていても、実際に赤ちゃんと過ごしているうちに考え方が変わるのはよくある話です。
実際に私がそうでした。
育休明けのことが不安で育休中に辞めたいと考えているなら、私のこれまでの経験上は育休明けに復帰してみてから考えるでも遅くはありません。
今後3年以内に仕事はしないと決められるなら、育休中に仕事を辞めることによって不安が早く解消されるかもしれん。
育休中の時間があるうちに新たなスキルを見つけて働き方を変える準備をすることで、育休明けにうまくいかなくてもすぐに次のステップへ進むこともできます。
今は凡人主婦が在宅勤務でフリーランスで月何十万の収益を得られる手段も多くなってきました。
自分自身がいつも笑顔でゆとりある子育てができる環境を作った上で仕事ができる方法が見つかりますように。